2009年6月1日(月)18:01

シュタインマイヤー独外相はプラハでリスボン条約を協議

AFP

欧州議会選挙を数日後に控え、ドイツのフランクヴァルター・シュタインマイヤー外相(社会民主党SPD)はプラハに到着した。外相はチェコのヤン・コホウト外相とEU政策に関する問題、とりわけEU改革リスボン条約の行方を協議する意向である。チェコの上院は5月初めに数ヶ月の議論の末、リスボン条約の批准を承認した。しかしまだ反EU統合論者のヴァーツラフ・クラウス大統領の署名が済んでいない。チェコは6月末までEU議長国を務めており、リスボン条約を批准していない4ヶ国のうちの1つである。

これに加えてシュタインマイヤー外相は、プラハを訪問中のスロヴァキアのミロスラフ・ライチャーク外相と会談する意向である。外相は引き続き火曜日にハンガリーを訪問するが、今回の歴訪のさらなるテーマは、1989年ハンガリーとオーストリア国境の象徴的開放により始まった鉄のカーテン崩壊から20周年の記念式典である。

ドイツ外務省は「自由から20年:ドイツはありがとう(ダンケ)と言う」というスローガンで一連の行事を計画している。プラハとブダペストのほか、6月末までにスロヴァキアやポーランドでもコンサート、ディスカッション、展覧会などが開かれる。シュタインマイヤー外相はコホウト外相とともにプラハのヴァーツラフ広場で市民や学生との討論会に出席し、夜は展覧会のパビリオンを訪ねる意向である。

1989年9月初め、およそ4000人に及ぶ東ドイツ国民がプラハの西ドイツ大使館に庇護を求めて駆け込んだ。当時の西ドイツのハンスディートリッヒ・ゲンシャー外相(自由民主党FDP)は、9月30日に亡命申請者に対して出国が可能である旨を伝えた。演説原稿によれば、シュタインマイヤー外相はヴァーツラフ広場で行った演説で当時の出来事に触れ、「こうしたことすべてを私たちは決して忘れない」、「ドイツはありがとう(ダンケ)と言う」と述べたという。

原題:Steinmeier spricht in Prag ueber EU-Reformvertrag




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